2008年 09月 22日
修理 3 |

財布フタ真中の縫い目。
バネホックをとめている手縫糸。
手縫糸は麻製の糸に蝋を引いて使っています。
熱に強い糸・引っ張られるのに強い糸・劣化に強い糸、
色々な特性をもった糸がありますが
要は適材適所だと思います。
tanato はそれに全体の雰囲気やいい感じなどの
曖昧な要素を加え、どれを選択するかを決めます。

トートバックの手提げ部分も同じですが革の表面に
縫い目が出る場合、溝を彫った方が丈夫です。
革底の靴は裏に深い溝が彫ってあり、
その溝内を縫ってありますよね。
地面に糸が擦れれば当然すぐに切れてしまいます。
他の部分も同じ。
長い時間擦れていれば糸は切れてしまいます。
出来ればバネホックや手提げ部分も
溝を彫ってあげたいところですが、全体の雰囲気
いい感じを守るため溝は彫っていません!
その分糸を強く引っ張り、革に糸を食い込ませています。
雰囲気優先も tanato の大事な考え方です。
ご理解よろしくお願いします m(_ _)m
by tanato16
| 2008-09-22 09:36
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